洋楽から、さだまさし中島みゆきへ
小さい頃、家でよくクラシックを聴いていた父親が、年を取るにつれて、だんだんと演歌ばかり聴くようになった。
その様子を見て、子供心に「大人は年を取ると演歌が好きになるのかな?」と思っていた。
その自分もそろそろいい年齢になってきたが、父親のように演歌が好きになってきたか・・・。
さすがに演歌は聴かないが、洋楽ばかり聴いてきた自分が、いわゆる日本の歌手たちの作る歌に心を奪われるようになってきた。
ユーミンや山下達郎などは若い頃から聴いていたが、最近とみに心に染みるようになったのが、さだまさしと中島みゆきだ。
中でも、中島みゆきの「糸」という曲なんか一人で聴いているとヤバイ。(福山雅治versionがオススメ)父親が演歌を聴くようになった理由と同じかは分からないが、年齢を重ねるごとに、日本人が作る詞の持つ世界やメロディに心奪われ共感していくようになったのだろうか。
結局、日本人としての原点に戻るというか、自分の根幹からは離れられず、自分の感情の変遷を代弁する詞や曲の世界に、刷り込まれたDNAが反応しているのだろうか。
年を取るっておもしろい。
~縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に出逢えることを 人は仕合わせと呼びます~(糸/中島みゆき)
異性も同性も、好きな人もそうでない人とも、出会いには全て意味があり、出会うべくして出会う、絶妙のタイミングで。
だから、どんな出会いも無駄にできないと、今この年齢になり、改めて感じる。